錆びた自販機 夕暮れの公園
冷えすぎた瓶を 握りしめた
ビー玉越しに 歪む空が
あの夏の すべてみたいで
はしゃぐ声の 裏側で
終わりを どこかで知ってた
ラムネの泡が 弾けるたび
戻れない夏を 思い出す
笑った理由も 泣いた訳も
甘く 喉をすべって
消えていく
青春は いつも
一瞬で 眩しい
帰り道 影を踏みながら
大人の背中を 想像した
永遠なんて 言葉だけで
明日が 怖かった
約束しなかった 未来ほど
心に 残るものね
ラムネの泡に 映ってた
未完成な 私たち
言えなかった 好きの意味が
今も 胸で弾ける
冷たい瓶に 残った
ぬくもりだけが
本物だった
もう一度 蓋を開けても
同じ泡は 戻らない
それでも 確かに
あの夏は ここにあった
失くしたんじゃなく
通り過ぎただけ
そう思えたら
少し 楽になった
ラムネの泡と 消えた夏を
私は 抱いて生きてく
苦くなった 思い出も
今の私を つくるから
あの日の空の 青さは
もう戻らない
それでも 胸の奥で
まだ 光ってる
空になった瓶 夕焼けに
小さな泡が
ひとつ 残ってた
